こんにちは。
今ホットな話題なので今更ではありませんが、掲題の事件について書いていきたいと思います。
滋賀県で採用されて間もない19歳が上司を拳銃で射殺した事件になります。
警察内での問題や事件が度々露呈していますが、今回は「射殺」が大きな話題になっています。
殺人自体に関しても取り上げられる重要な要素ですが今回は採用間もなくというのも大きなポイントです。
私がこの事件に言及しようと思ったのは他にも理由があります。
事件に直接関係あるわけではありませんが、「警察」と「死」について思う事があります。
それは私の高校時代の同級生が高卒で警察官になり3年後に自殺したからです。
彼は温厚で普段は笑顔が多く愛されるキャラでした。
しかし、柔道部では県内で名前が知られているほど強く警察官になるのも頷けるような強さと人格でした。
そんな事を思い出しつつ私個人の事情も踏まえて書いていきたいと思います。
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事件について
19歳という年齢
採用されて間もない若手は、基本的には立場が弱く理不尽に耐えなければいけない事が多いと思います。
おそらく時代の違いはありますが、今回被害者となって人も警察官になってから多くの理不尽を経験してきたのだと思います。
今回の加害者は19歳という事で特に理不尽を受けやすい立場だと思います。
先に言いたいのは、私は決して犯罪者を養護するつもりはありません。
今回の件で言えば「拳銃という武器」を自分に向けるか他人に向けるかの違いだけだったと思います。
件の25歳の警察官がパワハラを理由に拳銃自殺した事件も記憶に新しいかもしれません。
私の知人も自死を選択しています。
ひと昔前の時代では体育会系気質であるのが当たり前で、怒鳴られる、蹴られるなどは学校でも職場でも良い意味でも悪い意味でも「当たり前」だったのかもしれません。
日本社会は国際的に見ても自殺する人の比率が高く、そしてその多くは20代です。
平均で20代になるそうで、今回19歳の加害者も相手に銃口を向けましたが、自分に向けてもおかしくなかったと思います。
年齢的に悩みやすく、そしてまだ大人になりきれていない時期です。
今、他に自死を考えている人が全員他者へ殺意を向き替えると多くの殺人が発生するでしょう。
私も弱っちいゆとり世代の人間で希死念慮を持ち合わせている身から言えば、もう少し若い世代に対する理解を持つべきだと思います。
しかし、今回の被害者が悪いわけではありません。
社会の問題だと思います。
たった一人の人間ではなく大きな構造とそれを取り巻く人間すべての問題だと思います。
若い人の自殺率が高い社会では不幸が円満していくのではないでしょうか。
トラブルは感情が原因である事が大半
このような事件やトラブルに関しては、やはり感情というものが大きく関わっています。
動機については「厳しく注意された」と供述している報道がありましたが、これだけを鵜呑みにすると「少し厳しくしたら射殺する若手」と受け取られかねません。
実態としては、合っているのかもしれませんし合っていないかもしれません。
ただ一つの事実として「厳しく注意された」事に対して「怒り」や「憎しみ」を抱いたという事実です。
私は職場では一切感情的になりません。
正確に言えば、感情的になっても口にしません。
トラブルの元にしかなりませんし、人間関係の悪化でストレスを必要以上に感じたくないので機械的に接します。
感情的に厳しく接するのは絶対的に辞めた方が良いと思います。
キレる、怒鳴る、文句をつける、調子のいいことばかり言う、人によっては様々ですが仕事をしにくい人が多いです。
もちろん、すべての人がそうではありません。
同じように温厚で部下を守るために上手く盾になってくれるような上司もいました。
しかし、昔の時代を生きてきた人からすると「最近の若い奴は少し厳しくしたらすぐダメになる」とか思っていると思います。
確かに私も転職してますし、そういった人間関係から逃げる事を選択して生きています。
職場の人間関係で一番重要なのは「尊敬」と「謙遜」だと思います。
尊敬していない相手からの厳しい言葉は何一つ良い事はありません。
別に若手でなくとも「厳しく」されて苛だったりすることはあると思います。
そこそこの大人であれば、それを「受け止める」事や「気に留めない」という事が出来るだけです。
今回は非常に若かかったことも事件の原因です。
当たり前の事を書きますが仕事で「尊敬する相手」からの指示や説明であればどんな事もスムーズに進みます。
被害者を悪く言いたいのではなくて、若い人に尊敬して貰う事が要らぬトラブルを避ける最善策だと思うのです。
社会に出て一方的に「歳上や先輩の命令は絶対」という概念を押し付けてしまう事が悪い事だと思います。
それを続けていると、また死人が出ます。
自殺なのか他殺なのかの違いだけです。
ゆとり世代には厳しくしてはいけない?
答えはNOです。
強いて言えば、「必要以上に厳しく言うのは絶対やってはいけない」です。
今回の直接的な原因は本人しか分かりませんが起きてしまった以上は多少の対策が必要になります。
また、同じように若手に対する恐怖心を抱く人もいると思うので、接し方については考える人もいると思います。
基本的に「厳しさ」というのは理不尽でなければ「良い事」である事の方が多いと感じます。
例えば、仕事に求められる精度や期限が厳しいほどスキルは上がります。
それは「厳しさ」に適応する能力が身につくからです。
問題なのは理不尽な「厳しさ」です。
パワハラやモラハラと騒がれる時代ですが問題意識をきちんと持っている大人はどのくらいいるのでしょうか。
「最近は世間が厳しい」とか「昔は当たり前だったのに」とか言っている場合ではないのです。
先ほども書きましたが「厳しさ」は良い事もありますので、「ゆとり世代」だから厳しくできないという事はありません。
要は「一方的な厳しさ」ではダメだと思います。
敵意をどう昇華するのか
ここまでは、どちらかと言えば加害者の心理に寄り添って書いてしまいましたが、加害者は悪であるのは変わりません。
結局のところ、私の意見としては「どれだけ嫌いな奴」や「殺したいほど憎い」相手であっても、その対象を遠ざけて無かったものにする事が一番だと思います。
真正面から向き合う事は、悪い事しか起きません。
例え採用後2か月であっても自殺でも他殺でもそれを思い立つ前に逃げるべきなのです。
今回の被害者は、加害者が逃げなかったので避けようがないのです。
被害者は殺されるなんて思ってもいなかったと思うのであまりに突然の死だったでしょう。
殺されるだけの理由もなく死に直面してしまったと思います。
基本的に多くの人は人を殺すだけの勇気がありません。
当たり前の話、会社員は殺される可能性は前提としていないのです。
ただ、感情論で関係性に疑問を持ったり明らかに問題がある場合は、無理に問題を解決しようとせずに「理解し合えない両者を引き離す」事が最善の手段です。
日本の社会は、性格の不一致があっても上手くやっていくように仕向けますが、そのようにストレス性の高い関係はこのようなトラブルを引き起こす可能性があります。
持論では甘い事をたくさん書いていますが、それでも敵意を「暴力性」へ昇華させてしまう前に遠ざけるか逃げることが必要です。
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最後に
やや支離滅裂ですが、個人的な感想を書いてきました。
確かに今の若い世代は、今の30代40代以上より、精神的に打たれ弱く融通の利かない人が多いかもしれません。
しかし、そういう世代なのでそれを理解せずに一方的に前時代のやり方を押し付ける事が正しいとも言えません。
「自分の時は○○」「昔は○○」などと考えて若い人への対応を誤ると簡単に退職や転職をしてしまいます。
決してこのような事件性の問題だけではありません。
しかし、それまでの時代を生きてきた人の全てを否定するつもりもありません。
あくまで世代や時代の違いを受け入れて、古いやり方に捉われて欲しくないという思います。
世代が違う事で起きるトラブルもあるので、若い人は未熟であるので経験のある人が理解を持たないとまた同じ事件が起きてしまうのではないでしょうか。