こんにちは。
今更ながら.hackについて書いていきたいと思います。
おそらく作品に対する愛しか書けません。
それだけ私にとって大切な作品で大きな影響を受けた物語です。
また、ゲーム版の無印は貞本さんがイラストしているので、エヴァ好きな私には見過ごす事が出来ないデザインでした。
また、シリーズ化しているため多くの作品が派生して生まれているので、私が触れた作品は一つ一つ紹介したいと思います。
インターネットというデジタル世界と現実世界で並行して進行していくストーリーは本当に当時は奇抜な作品だったと思います。
元を辿れば海外のSF小説でも既に存在していましたが、やはり「アニメ」「ゲーム」「小説」というメディア全てで、ある種同時進行していたのが本当にすごいです。
また、時系列を整理するのも楽しみの一つであったりします。
作品が時系列順で世に放たれていないので、後から出てくる背景などを繋ぎ合わせていくのが楽しかったなと思います。
今でこそ.hackシリーズは有名ですが無印時代はそうでも無かったと思います。
当時中学生だったのですが、ゲームをやっていたのは私だけでしたw
田舎だから仕方ないw
あとはシリーズが多く感想は書ききれないので分割します。
今回はその壱でいきます。
という前置きはそろそろやめて本題を書いていきたいと思います。
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Contents
.hack無印はバイブル
まずはゲーム版の無印ついて書いていきたいと思います。
私が.hackに触れた最初の作品です。
作品は全てPS2でOVAが同梱されています。
無印は購入特典があるので、私ももれなく頂きました。
ではそれぞれ書いていきたいと思います。
Vol.1 感染拡大
サブタイトルに関しては、中二心が擽られたら手に取る以外の手段はありません。
そして、プレイしてしまえば取り込まれてしまうでしょう。
それだけインパクトの強い、Vol.1ですね。
やはり物語最初のアウラとスケィスのシーンはインパクト強めです。
アウラに対する神秘的な魅力とスケィスに感じる歪な恐怖は物凄かったです。
スケィスに関しては.hack自体で重要な存在になるのですが、最初に見た時の歪さはまさに「死の恐怖」そのものだと思います。
また、主人公のカイトの親友であるオルカの悲劇のシーンも、まるでその場にいるような臨場感がありました。
その後、ヘルバやアウラの存在を知る事になりますがスケィスのインパクトの他に強烈なのが「未帰還者」の存在です。
「インターネットから帰ってこられなくなる」という発想は心理的にもかなり惹きつけられました。
作品の魅力としては、少し違うかもしれませんがその「未帰還者」に対する憧れもあったと思います。
不幸でしかないのですが、希死念慮を持ち合わせる人間にとってはなんというか理想像だったかもしれません。
というネガティブな話は置いておいて、オルカが「未帰還者」となりカイトが「黄昏の腕輪」を手にする事が物語は進みます。
ブラックローズとの出会いも「未帰還者」にまつわる話で、「ウィルスバグ」にも遭遇します。
バルムンクとの確執もありますが、カイトは一方的に事態に巻き込まれているので最初は悲劇の主人公に近いです。
ただ、アウラを救う事を諦めずに物語は進みます。
また、同時進行で現実世界も物語が進みます。
同梱されているOVAがhack//Liminalityであります。
CC2社や徳岡純一郎が現実世界で躍動する話です。
こちら、徳岡純一郎についてはポップなおじさんに描かれていますが、後述する.hack//ZEROでは彼の闇を感じます。
現実世界では、その後も物語に出てくる香住智成に関する話ですが、徳岡のあのシーンは一体何に遭遇したのかは今でも分かりません。(確実にスケィスではない)
随分と感想を端折ってしまうのですが、ラストはスケィスとの決戦です。
ミストラルという仲間がいるのですが、個人的には好きでした。
スケィス戦ではカイト、ブラックローズ、ミストラル基本路線だったと思います。
Vol.1をやると感じるのはデータドレインに対する恐怖だと思います。
未帰還者になりたいと思いつつも、あれを見ると恐ろしさがありました。
実際にスケィス戦で喰らうとビビりますねw
そして、スケィスと戦うのですが既に…
Vol.2 悪性変異
Vol.1では唐突なラストの展開があって、理解が苦しむ部分もありましたが、Vol.2で話が一気に進みます。
クビアとの対峙や、ヘルバとリョースの介入ですね。
自体は現実世界にも及んでいます。
「未帰還者」の原因と追究と異常な「データ」の存在に対する対策です。
「黄昏の碑文」や「.hack//sign」のキャラクターや「モルガナ・モード・ゴン」についてどんどん引き込まれて行きます。
このモルガナですが私にとっては大いに理解出来ます。
モルガナ自体はSignで語るべき存在ですが、言ってしまえば「死の恐怖」をAIが感じた結果のような例だと思います。
これは現実世界でも危惧される「AIの暴走」の再現しているようです。
八相のイニスとメイガスと対峙しますが、メイガス戦ではまたもネットスラムが舞台となります。
ネットスラムはこの作品でなんども登場する舞台です。
出来そこないのデータが集まる場所です。
またネットスラムに介入してきたリョース部隊がメイガスに遭遇してその後が変わります。
ネットスラムに関しては、.hack//AI Busterでも登場しますね。
現実世界ではネットワーククライシスに遭遇した相原有紀が主体となっています。
助けてくれた女性がSignのBTと噂されていましたがどうなんでしょうね。
Vol.3 侵食汚染
八相と対峙すればするほど、世界を壊していく事に悩むカイトと気持ちの行き場がなくなったバルムンクの共闘から始まります。
そして、リョースの全面的な協力とヘルバの支援、ワイズマンの協力で組織的に八相の排斥に力を入れて物語は進みます。
(Vol.1が好きすぎて以降は感想が少なくって来ました)
第五相のゴレは見事に作戦によって討伐します。
ここら辺からポジティブな展開になっています。
現実世界では黒のビトと遠野京子がメインで話が進みます。
ヘルバの現実世界での使いでしょう。
ここら辺はラストへの布石になっています。
Vol.4 絶対包囲
無印の最終作品ですが「絶対包囲」です。
最初は少し思い入れがある戦いになります。
第六層マハとの戦いです。
マハもシリーズを通して重要な存在で、八相の中でも特別です。
それはSignを見ていれば尚感じます。
また未熟なエルクの存在も無印には必要な存在でした。
そいて、マハの女性と花を融合させたような美と恐怖を持ち合わせた見た目も中々強力でした。
次に結構記憶にあるのが第七相タルヴォスです。
作戦のほころびをついて、リョースの部下を何人も「未帰還者」にしてしまいます。
「復讐する者」の異名を持っていて、これまでの哲学的なフレーズではないストレートな表現とストレートな存在でした。
見た目も狂気的なのでより怖さがありました。
そしてクビアとの対峙と腕輪の消失です。
最終決戦の直前でラストがどうなるか推測できなくなりましたね。
そこで敵が自らサーバに乗り込んできます。
第八相がコルベニクです。
ラスボスらしい進化しながら戦う波です。
気持ち的なもので事態を打開していきますが、絶望感がある展開が待っていました。
ドレインハート
もうここからは何とも言えない気持ちにしかなりません。
カイトを操作できるシーンではなくて映像ですが、見入ってしまいました。
アウラのセグメントは集まっていたので、残りは八相を倒すことが物語のラストだと思いきや…
とラストのネタバレはしないでおきますw
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.hack無印の過去
無印作品の時系列に対してとりあえず過去作品について書いていきます。
.hack//sign
この作品の主人公である司こそが無印の始祖であります。
なぜならこの司こそが「最初の未帰還者」であるからです。
実際は、The Worldの生みの親であるハロルドかもしれませんが、彼の意識は既に思念体として無印世界に断片的に散らばっていただけです。
ハロルドは黄昏の碑文を書いた亡きエマ・ウィーラントに対する「愛」からアウラを創ろうとしました。
司は逆で現実世界があまりに理不尽で辛い世界に囲まれていました。
現実世界の司のシーンですが無音なのがかなり良い演出です。
司はその負のメンタリティをモルガナに利用される事になります。
「未帰還者」になるという現実逃避は、モルガナにとっても司にとっても都合のよい事だったのです。
また、司は現実世界では「庄司杏」という女の子です。
しかし、アバターは男性です。
そう、仮想世界で仮想的な自分になりたかったのです。
あまりに現実が辛い人にとって仮想世界は都合のよい場所なのです。
出会う人は現実の自分を知らないので、好きな自分を演じられます。
ここら辺、物語の中でも議論になります。
リアルをネットに持ち込むか、そうでないかです。
また、楚良に関しても一種の現実逃避です。
サイコパス的な存在ですが、現実世界では小学生です。
スケィスと楚良に関してはGUで語るとしましょう。
無印のスケィスの十字架本当に十字架でした。
私はゲームから入っていますが、アニメから入っていればモルガナの支配欲とスケィスの恐怖が感じた状態で無印に入れたかもしれません。
こういったネガティブな要素がありつつも、ベアやミミルそして昴との出会いで徐々に成長しリアルを取り戻そうとするストーリーでもあります。
昴も現実世界では足が不自由な女の子です。
昴は現実からも逃げないある意味本当に強い女の子であると思います。
.hack//AI Buster
この作品も影に隠れながらも重要な作品であります。
アニメ化などはしていませんが、度会一志を動画でも見てみたかったなと思います。
こちらはどちらかと腕伝に影響する存在ですね。
この作品ではリコリスとの出会いから始まります。
後術する続編では未帰還者になりかけますが、ことの発端はAIと人間の関係だと思います。
主人公はCC社の職員です。
タイトルでネタバレしていますが、不要なデータを削除するのが仕事であります。
ひょんなことからほくとと出会いリコリスの特殊性など含めて事件に関わっていきます。
今アニメが放映中の「Beatless」にも言えますが、どこからがAIでどこからが人間かの定義を考えさせられる内容です。
結末は書かないほうが良いので置いておきますが、ある種「仕事」としてデータを「駆除」する人間の心の変化が分かります。
度会のアルビレオはデザインが本当に良いと思います。
また、ほくとの正体ですが意外な人物で、作中は同一人物だとは到底思えない人ですね。
.hack//AI Buster2
前述の続編です。
時系列的にはSignの直前です。
正直、細かい内容はあまり覚えていませんが、リコリスに心を動かされた度会の行動は以前の淡白な感じではなく明らかに「変わったな」と思うようなものだったと思います。
結末しか覚えていないので前作を濁しているのに書いてしまうのもアレですが、未帰還者になりかけたことで退職してしまいます。
ここら辺、小説なので映像や画像はないですが黄昏の腕輪伝説の神威にとっては重要な出来事になっています。
神槍ヴォーダンがなぜ特別な武器であったか、またモルガナの意思がわかる作品です。
一言で言えば、度会は多くのことを知りすぎてしまった作品です。
リコリスとの出会いがなければここまで来る事もなかったのだと思います。
今からでもいいからアニメ化してくれないかなぁ
.hack//ZERO
先に重要なので書きましょう。
この作品は打ち切りになりました。
非常に残念であります。
内容や時系列の部分で言えばかなり重要なポイントでした。
なのでネタバレ全開でいきたいと思います。
まず主人公は徳岡純一郎の娘である「二村潤香」です。
離婚している事で徳岡に対するコンプレックスなども抱えており、また性格面での問題も孕んでいます。
ただ、読んでいただければ分かりますが決して彼女の振る舞いだけが問題ではなく彼女を取り巻く環境が悪質です。
司は現実から逃げることを選択しましたが二村潤香は少し違うタイプと言えます。
ゲーム内でのチート行為などからアルフと出会い物語が進みますが、アルフに対しては終始冷たく接しますが、彼女を大きく変える出会いがあります。
楚良との出会いが彼女を変えていきます。
ここら辺、打ち切られているのでなんとも言えませんがなぜ楚良の姿で行動できるのか不明です。
言動は極めて理解不能な状態ですが、一時的にスケィスから出てこれるのでしょうかね。
そして、この作品で描かれるべきだった場面は無印開始時点での6人の未帰還者についてです。
覚えている名前を書きますが間違っていたら教えてください。
- ジーク
- オルカ
- ブラックローズ弟
- 楚良
- アルフ
- カール
の6人だったと思います。
そのうち上位4人はゲームとアニメではっきりしているので、残りの二人が無印発売時点では誰かわかっていませんでした。
どういった脈絡で結末までたどり着くかは想像でしかないですがまず間違いなくスケィスにカールとアルフは未帰還者にされるでしょう。
本当に妄想ではありますが、作中の狂気的な楚良に惹かれるカールは喜んで未帰還者になったのではないかと思います。
昴の帰還と対話を見ると最終的にはアウラを認めて彼女のために行動を取りそうですが、それを踏まえても楚良のために最後まで尽くしてデータドレインされるような光景が目に浮かびます。
なんにしろどんな結末を描くつもりだったかは知りたかったですね。
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最後に
非常に長文ですが.hack愛を書いてみました。
物語を伏せたり伏せなかったりテキトーですが思いのまま書いています。
次回はGUについて書こうと思いますが、いつになるやら。
本当に時系列や人物の関係ずを書こうとすると膨大な情報量が必要な作品です。
だからこそ好きな作品ですね。
.hack//zeroに関しては、今でも続編が出るなら読みたいです。
GUのスケィスはすごいことになっていますが、私の中のスケィスはやはり無印の物ですね。
「禍々しき波」や「黄昏の碑文」、「未帰還者」など中二心をくすぐる要素が非常に多く、そして美しいストーリーでした。
また最後ですが、the:World内のキャラクターと現実世界の名前設定も好きでした。
GU以降は作品に触れていないですが、気が向いたらやってみたり見てみたりしたいと思います。