こんにちは。
これまで外資と日系の会社合計10社ほどで働いてきた中で、個人的に最低だと感じた会社を辞めた経験について紹介したいと思います。
これだけ多くの会社で仕事をしましたが、本当に色々な働き方があり、視野が広くなったと思います。
視野が広い事で、隣の芝が青く見えるようになってしまうのは良くない部分でもありますね。
私が経験した最低な会社は1社目の会社です。
人間性に問題が多く、退職して5年以上経過していますが一切誰とも連絡を取り合っていません。
辞めて絶縁したかったので、連絡を取るだけの理由もないですし「二度と関わりたくない」と思っています。
酷く吐き捨てていますが人生でもっとも貴重な経験をしたと思います。
人生での汚点にもなっていますが、感謝もしているのでその思いを残したいと思います。
本当に会社というのは様々です。
あくまで私にとって最低だっただけであり、今でも社員はいるので私だけかもしれません。
それではご紹介していきたいと思います。
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Contents
私にとって最低だった理由
社長の人格がクソ
私は大学まで田舎にいたので、東京での就職活動と初めて就職した会社の仕事では環境の違いに苦労しました。
就職活動時は単純に距離やお金の問題もあるので、時間的な制約が非常に多くまた当時は「就職難」に近しい今とは真逆の内定が中々出ない人が多い時期でした。
また、「東日本大震災」によって精神的なトラブルや物理的な被害も受けていたので、就職や仕事に対するメンタリティが下がってしまう人も多かった事も大変と感じた理由の一つです。
実際に私の母親は震災の当日、勤め先で働いている最中に地震に直面し、停電した空間に長時間閉じ込められたせいで精神的なダメージを負ってしました。
その結果2年ほど薬が必要になってしまい、定年を待たずして退職することになるほど深刻だったと言えます。
そのため私は東京で働きながらも一度実家に戻り両親の世話をする事にしました。
そんな中、いつまでも仕事を放っておくことは出来ないので2か月くらいで仕事に戻りました。
最初は、そんな特別待遇をしてくれる会社の人たちは優しく、良い人たちだと思っていました。
また、このように両親の事もありますし、お給料は良かったので今のうちお金を貯めておこうと思っていました。
しかし、ある時社長と飲みに行った時にとある一言を言われて一気に会社に対する気持ちが変わってしまいました。
「君は何でも震災を理由にしてるよね。」
この発言、みなさんどう思いますでしょうか。
一つの会社のトップである社長が、被災地から出てきた人間にこのような言葉を平気で口にします。
私の母親も病気になってしまうほど、恐怖し辛い経験をしたのにもかかわらず、なぜこのような言葉を吐けるのか人間として疑問です。
この瞬間コイツは人間ではないと思いました。
また、貯金に関しても「若いうちに貯金なんて(笑)」とか言われました。
多分ですけど、若い人を単純に否定したいだけの愚か者でしょう。
若い人が貯金して何が悪いのでしょうか?
「良い会社」と思っていたのが一気に「最悪」になった、最悪の飲みにケーションですね。
職場の人間が劣悪
職場では、最初は新人だからと我慢して理不尽にも耐えていました。
この「耐える」というのが仕事であり、新人だからこそのものだと思っていたからです。
なので始めから職場での人間関係や人間性に疑問を抱いていたわけではありません。
しかし、半年を経過したあたりから疑問しか抱かなくなりました。
5人チームでのシフト勤務でしたが、何かが発生した際は新人である私が真っ先に対応します。
これ自体は別に構いません。
当たり前だと思いますし、逆にやらない理由がありません。
しかし、一つの対応をしている間に、もう一つの対応が発生する事もあります。
そんなの当たり前ですし、そのために複数人でチームを構成しています。
しかし、私が仕事をしていても他の人が対応しないのです。
全く対応しない訳ではありません。
緊急度が高い場合や、事象のレベル感によっては経験値の高い人が動きます。
しかし、そういった理由が無ければ誰一人も動かない事もありますし、逆にそれも含めて対応させられる事もあります。
新人だからと言って全体の7割くらいの仕事を押し付けられました。
では周りは何をしているのでしょうか。
私が困って相談しに行くまでLINEしたり漫画を読んだりネットサーフィンをしています。
日中帯ではもちろん、役職者などがいるのでさすがにそこまでしませんが、夜勤になると管理者の目がないのでこの有様です。
私は休憩時間すら仕事に奪われているのに、経験のある人間が皆楽をする事しか考えていないのです。
そんな姿を見て「尊敬」や「信頼」を抱けるのでしょうか?
どう見てもクズの集まりです。
クズだから辞めたのもありますが、「自分もあと数年でこんな人になるのか」と考えたらあまりにも私の理想的なサラリーマン生活とかけ離れていたので退職を決意しました。
人によっては「好きな事をする時間のある会社」かもしれませんが新人に仕事を必要以上にさせて楽をしている姿を見せても得るものは少ないと思います。
仕事のせいで病気になる
今患っているようなメンタル的な病にはなりませんでしたが、他の病気になる事が多かったです。
仕事量やシフト勤務によって、肉体的な疲労と精神的な疲労が重なり、就職して半年で何度も病院に行った事があります。
治ったきかっけは社長のクズ発言のおかげで、会社に対する忠誠心がマイナスになり真剣に仕事に取り組まなくなった事で神経がすり減らなくなったからです(笑)
実際になった病気の一つは不眠症です。
日勤と夜勤を繰り返すため、生活リズムの乱れが神経に影響を与えて不眠症になりました。
夜勤の休憩時間でももちろん眠れないので、出社前の準備や休憩時間を考えても夜勤では20時間は起きている生活でした。
おそらく、そもそもシフト勤務が合わない体質だったのでしょう。
次に、繰り返しかかっていたのが神経性胃腸炎です。
これは中学時代にもなったことがあり、ストレスが原因なのはよく分かっていました。
最初はどんなストレスも「新人だから仕方ない」と割り切っていたものの、無意識下では辛すぎたようです。
これは定期的に病院に通っていました。
偉そうに間違った事を言う
ここで間違った事と書いているのは、私がその後多くの会社を経験したからこそ言える事です。
その会社の社員ですが、多くの人が「うちの会社は良い会社だ」と豪語していました。
今思えば危険でした。
その「良い会社」の定義を刷り込まれ洗脳されなくて本当に良かったと思います。
残念ですけど良い所の方が圧倒的に少ないです。
つまり、悪い事の方が多いという事でもあります。
ざっくり理由を上げると以下です。
- 社員数100人未満
- 大手の子会社でもない
- 有給はほぼ退職時に消化するしかない
- シフト勤務が5年近く続く
- 5年続いてチームリーダーくらい
- 社長がクソ
- 責任者が無責任
- チームがチームになっていない
- 仕事中に遊ぶ
- 教育など無く現場で覚える
- 無駄に資格の取得だけを勧めてくる
こんな状況で、よく一度実家に帰る事が出来たなと今更ながら思います。
多分、仕方ないと思いつつ「なんであいつだけ休んでるんだ」とか「震災を理由に仕事を休んだ」とかで一方的に嫌がられていたのかなと思います。
残念ですけど(この言葉よく使ってしまいます)、そんな人たちばかりの会社な時点で良い所なんてありません。
あ、給料だけは良かったです(笑)
辞める時もやはりクソだった
辞めるかどうかはかなり鬱状態になって追い込まれるまで悩みましたし、突然辞めるわけではなくきちんと事前に相談しました。
今では転職経験や契約更新の破棄を経験しているので見限るのは慣れていますが、当時は最初の転職で恐怖心がありました。
相談した際は当然ながら「テンプレート通りの引き留め文句」を言われましたが、そんなの心に響かないですし、周りも辞めてくれて万歳だったと思います。
だって仕事を7割フラれてミスせずにパーフェクトなスーパー新人なんてそういません。
ミスしまくりで不眠症で胃腸炎で鬱状態って辞めない方が無理です。
最初に相談した時は契約の関係から2か月前に決めて欲しいと言われました。
もう辞められるのであればどうにでもなれば良いと思っていたので、退職理由も適当に取り繕って、その約束を守り退職日を2か月後にして退職届を出しました。
転職先は決まっていませんでしたが、2か月の間に決めようと思っていたので辞めるという事を確定させることを優先しました。
しかし、実際は退職の意思を告げて3日後に2週間後に退職になると一方的に告げられました。
はぁ?
ですよね。
最後まで最低限、会社の意思を尊重して言われた通りに2か月後に退職することを告げました。
そして、これ訴えれば勝てたのでしょうけど、勝手に退職日を決めています。
しかも、「この日の退職で給料とか生活に支障があるなら言ってほしい」と言われました。
どの口で言ってんだお前
としか思いませんでした。
もはや溜息とかそういう次元ではないんですよね。
自分から2か月前だの言っておいて、それを最後の良心を振り絞って守った側の気持ちを全部踏みにじっています。
しかも退職日は合意で決まるのに、日付も有給消化のスケジュールも相談なしにです。
でもこんな会社にこれ以上時間を消費されるのは嫌だったので、特に抵抗はしませんでした。
本当に人間性を疑いました。
何が「あさって以降は有給で出社しなくていい」だよ。
有給休暇も社員に強制してはいけない事を知らないのでしょうか。
最後に退職の理由で「誰が嫌だとか、そういう理由はないか?」と聞かれましたが「人も会社も最低です。金以外に良い事を見出すことが不可能です。」とは言いたいのは山々でしたが、全力の笑顔(退職出来る喜び)で「はいッ!!!」と仕事では見せた事が無いくらい良い笑顔で答えていたと思います。
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この会社に入ってよかったと思う事
底辺が良く分かった
スタート地点が全てにおいて底辺だったので、まず一番下を経験できたことが財産だと思います。
また、同じ気持ちになったり経験したくない気持ちが強くなったため、「もっと自分の生活が豊かになる仕事を見つけよう」と思う事でその後の人生が本当に豊かになりました。
今の職場にもクズはいるのですが、仕事でクズがいるのは当然だと思っているのでまだマシになりました。
当時と今で圧倒的に違うのは、まずは収入面です。
給料は良かったと書きましたが、それも含めて退職して5年以上になりますが給料がおそらく月給12万くらい違います。
言い方が悪いですが、当時の会社の業務内容はレベルが低く、案件(依頼元)に莫大な資金があったので、仕事のレベル感のわりに給料が良かったのだと思います。
正直、あのまま続けていたらスキルのない状態でその会社でしか生きていく事が出来なかったと思います。
なので、下手に優しくされずにクズっぷりを見せてくれたことで今があります。
皮肉でしかありませんが、人間的にも仕事的にもあれだけボロクソだったのが逆に私に転職という選択とキャリアアップの機会を提供してくれました。
その結果、底辺から脱出し収入面や安定度は格段に上がりました。
でもキャリアアップに夢中になり過ぎて、その後メンタルが一度崩壊しているのはこの会社とは無関係です。
ある意味、一気に成功というか自分の思い通りに事が運んだのが問題でした。
前の会社の「普通」は「異常」だった
他の会社を経験する事で、最初の会社の「普通」の基準がおかしい事がよく分かりました。
というよりは、私が「おかしい」と感じていたことを最初の会社では否定されていたのですが、それが「間違っていなかった」と感じた事です。
新しい環境ではどこでも家庭の事情でお休みを取るのも「普通」でしたし体調を崩してお休みを取るのも「普通」の世界でした。
そもそも、これって本来は仕方のない事で、休めない方がおかしいと思っています。
今でも思いますが、最初の会社ではなぜこれが「普通」ではなかったのでしょうか、未だに疑問です。
もしかしたら、私が新人だからそのような対応をされたのでしょうか。
それってあまりにも「相手の立場」を利用していないでしょうか。
親が心配だから少し休みが欲しいと言って「は?仕事休むのにそんな理由?」と言われました。
本当にクズだと思います。
この人は誰に育てられたのでしょうかね。
これで、自分が子供のために休みを取ったりしているのであれば最低です。(絶対休むでしょうけど)
新しい環境では、誰かが休んだ時は誰かがカバーしています。
出来るだけ計画的に有給を使ってはいますが、このように仕方ない理由もあるので、私はこの経験で嫌な思いをしているので他人を責めることは出来ないですし、逆に仕事なんかより家庭の方が100倍くらい大切にすべきだと思っています。
底辺を見下さないようになった
完全にコンプレックスの塊になってキャリアアップしか考えない自分が3年ほど続きましたが、今では見下すようなことはしなくなりました。
監視員やオペレーターを見下すような事書いたりするので矛盾しますが、それはあくまで「給料を上げるため」や「レベルの高い仕事をしたい人」には現実問題として「遠回りである」という事を伝えたいからです。
別にその仕事に満足していれば無理に辞める必要はないですし。
私は設計者になりたい気持ちもあったので、そういった職種を手放しています。
ですがオペレーターの時に辛い経験をたくさんしからこそビジネスの場では配慮します。
職場や社長など関係なく理不尽に晒される事が多く、むしろ長くできる人の方がすごいと思います。
逆にそういったストレスに耐えられずに辞める人も多いですし、私のいた会社のクズ社員のように新人に押し付けて自分自身の延命を図る人もいるでしょう。
だからもし辛いと感じながらやっているのであれば早く辞めるべきだと思って批判的に書きますし、大変だからこそ理不尽な要求もしません。
転職経験や下流工程の経験が無い人ほど、相手の気持ちが理解できないので攻撃的になりやすいです。
最初の会社の人たちもそうなのかもしれません。
しかし、転職に失敗して戻ってきた社員などもいましたが、今の私には到底戻る気にはなれません。
あえて見下すように書きますが、システムの設計・構築をした経験もあるので今更戻っても宝の持ち腐れです。
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最後に
かなり前の会社の話ですが、なんというか未だに納得できないので書き出してしまいました。
もうその現場の人も入れ替わっていると思いますし、この記事を見て「自分の会社だ!」と思う人は一人もいないと思います。
なぜなら彼らにとっては「良い会社」らしいので。
私はお休みも取れない、病気にもなる会社にはいられません。
また、仕事中に他人に仕事を押し付けて堂々と遊んでる人とも仕事したくありません。
これだけの経験をすると、他の会社では生きていることを実感します。
あの会社では私個人は存在せず、ただの歯車であり、同時に死んでいるのと同じ(笑)
今どうなっているのか知りませんが、二度と一緒に仕事をする事もない会社の話でした。