仕事や副業をしていると、「時給換算したら○○円にしかならない…」と話す人がいると思います。
確かに時間当たりの生産性は重要です。
しかし、時給を基準に物事を考えるとデメリットになる事が多いです。
そもそも生産性というのは時間当たりの考え方だけではありません。
日本企業はそういった時給という概念に捉われている会社が多いと思います。
また、会社員であれば残業などの話に繋がると思います。
仕事というのは毎時間成果上げるためにするものでもありません。
そこで今回は時給の考え方を持つことで起きているデメリットについて書いていきたいと思います。
というよりかは、時給ばかり気にするなんちゃって成果主義の日本企業の批判に近いですね。
私が発言することで社会が変わるわけではないですが、意識を変えてくれる人が少しでもいたら嬉しいなと思います。
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Contents
仕事は時給ではない理由
1時間ではなく1回あたりが生産性
よくタバコ休憩に関して、自分は仕事をしているのに喫煙者は席を外してずるいなどという声を聞きます。
また、企業側も生産性の低下と健康維持を理由に禁煙化している会社も増えています。
しかし、5分から10分のタバコ休憩が一日に5回ほどあったとして、生産性は低下するのでしょうか。
私の個人の意見としてはNOです。
そもそも席に座っている事で売り上げが上がるわけではありません。
仕事をこなす事で生産性は向上します。
そして、その仕事内容が受注やサービスの提供であれば尚更直結します。
しかし休憩を取る余裕がある時に仕事をしても生産性は変わりません。
その時、特別対応することが無ければ座っていてもタバコ吸っていても生産性は同じです。
席に座っている事ではなく成果を上げる事が生産性です。
1時間で10万の売り上げを出すことと1時間のうち10分で10万円の売り上げを出すことは時給に換算したら同じです。
つまり、どれだけの時間をかけたかではなくどれだけ成果を上げられるかがポイントです。
8時間で売り上げゼロより、8時間で10万円売り上げを出せる人の方が優秀です。
タバコを吸う人を肯定するわけではないのですが、タバコを吸っている=生産性の低下には直結しないという事です。
なので仕事において短時間で成果を上げて休憩を取る余裕を作っている人であれば優秀と言えます。
タバコの時間や些細な小休憩時間など、そもそも社員が快適に仕事に取り組める環境ではない事の方がデメリットであると思います。
その時点の時給は関係ない
友人に小説家がいますが、本職が会社員であるので会社員として働きながら小説を書いています。
小説家は結構厳しく中々休みも取れず、休日は全て執筆に時間を割いています。
ついに出版までたどり着いて数百万の印税が入ってきたそうです。
しかし本人はあまり嬉しい顔をしておらず「時給にしたら400円くらい」と言っていました。
ですが、アフィリエイトにも言える事ですが今現在の時給なんて気にする事に意味がないと思います。
私も一月で3000円~6000円程度しか副業で稼げてはいないのですが、先ほどの話と一緒で今の私の副業スキルには月1万以下の価値しかないのです。
これは私が手を抜こうが抜くまいが変わりません。
結果としてそうですので。
人によっては簡単に超えられる金額です。
つまり仕事でも副業でも費やした時間は関係なく、どれだけの結果を出したかが最終的な価値になります。
そして、将来的な売り上げの確保のために先行して工数をかけています。
仮に、安定して月1万円手に出来るようになった時に、月に1時間しか記事を書かななければ時給は1万円になります。
月に2時間を費やせば時給5000円です。
しかし、月1万円は変わりません。
つまり、自給で考えたところで結果が変わらなければ何も意味はないという事です。
小説家の友人も今書いている小説で今後もっと収入が増えたら時給なんて大きく変動します。
それは、最終的な成果が増える事なので、自給へ換算する事は意味がないと思います。
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日本の企業は時給を意識しすぎる
残業時間の削減だけを目的にしている
働き方改革の一環として、残業時間を含めた労働時間の改善があります。
しかし、単に残業時間を減らそうとする企業が非常に多いです。
ただ減らすだけでメリットも無く、仕事量が変わらない場合は非常に反感を買うと思います。
まず残業を減らす前に生産性の向上を図る方が必要でしょう。
仕事の効率化や改善などを優先して取り組まなければいけないと思います。
なぜなら、一定数は残業代で生活費を稼いでいる人もいるので、こういった人たちが残業をしなくても必要十分な給料を払わないと残業は無くなりません。
また、仕事上残業が多く発生する職種もあります。
こういった人たちの仕事を効率化して生産性が向上すれば給料も上げる事が出来ます。
ただ残業を禁止にしてしまうのは逆に反感を買う会社もあります。
マニュアル式でしか仕事が出来ない会社で、残業を禁止してもそれはサービス残業を増加させるだけです。
生産性を維持して残業を減らすより、仕事を効率化して残業を圧縮し生産性を高めていく必要があると感じています。
平等と不平等の基準が感情的
先のタバコの話も同じ理屈です。
例えば、8時間働いて生産性が5万円の人、4時間働いて5万円に人がいるときに、ノルマが5万であれば後者は4時間仕事をしたら帰っても良いと思います。
しかし、実態としては就業規則に即して7Hか8H過ぎるまで会社にいなければいけません。
それは業務内容によって仕事量が違う事から、早く帰れる人や部署は妬まれるからです。
自分たちは8時間働いているのにあの人は4時間しか仕事が無いのは不平等と感じる人は多いと思います。
そりゃ誰だって早く帰れるなら帰りたいですよね。
しかし、逆にノルマを達成したのに無駄に会社にいる事にも意味がないと言えます。
4時間で5万円として、8時間働いても5万円で変わらないのであれば残りの4時間に意味はありません。
先ほどから述べているように、結果と工数は紐づきません。
日本企業の多くが、会社に座っている事を義務付けている事が多いと感じます。
外資のリモートワークなどにも言えますが、どこからでも仕事が出来る会社はあるのです。
職場に縛り付けるのではなく、必要な時に必要なだけ仕事をしているのです。
それは会社の中だろうが外だろうが関係ありません。
そして、成果が挙げられる人は多くのサラリーを貰っているだけに過ぎません。
何でそうまでして定時まで会社に縛り付けたいのかというと、社員全員が平等に仕事をこなす定義が就業時間の厳守だからです。
でもそれは、必ずしも生産性に直結するとは言い難いと思います。
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最後に
仕事を時給で考えるべきではない理由を書いてみました。
正直、会社で暇な時間があるたびに要らない時間だなと思います。
そんなにネットサーフィンさせたいのかと思ってしまいますね。
特に夕方までにその日の仕事を終えると、あとは定時まで待つという事になります。
この待ち時間って本当に無意味で、もっと有効活用したいです。
早く退社すれば早退扱いで給料が減るわけです。
その日のノルマは達成しているのに。
あまりにも無駄な時間が多いのは人生を浪費しているような気がしてなりません。
もし自分で会社を作るとしたら、社員を職場に縛り付ける会社にはしたくないですね。