近年は転職しやすい世の中になりつつありますが、一つの会社に長く勤める人もまだまだたくさんいます。
日本企業の文化では、基本的には3年は同じ会社に所属する傾向があります。
また、未だに年功序列の文化が根強いので長く勤めると給料的にもメリットのある会社が多いです。
しかし、長く勤めるほどデメリットになる事も多いです。
それは、転職しない事のリスクではなく社会人としてのマナーであったりするので人ではなく会社にとって良くない事です。
長く勤める人全員がそういった状態になるわけではないのですが、個人的には転職経験のない人ほど示す悪い傾向があると思います。
長く勤める事は悪い事でもなく良い事です。
しかし、居心地の良さから自由勝手に行動してしまう人もいます。
今回は、そういった長く勤める事で出る悪い傾向について書いてきたいと思います。
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長く勤める事で出る悪い傾向
タメ口が多い
まず真っ先に挙げるのはタメ口です。
内線などで社員と言葉を交わすことが多いですが、年配社員や年齢が高い社員程タメ口を使います。
電話越しで、昔から仲の良い相手や知り合いであれば別に良いと思います。
しかし、初対面の相手にタメ口はどう考えてもマナーが悪いと言えます。
ましてや電話のように相手の顔が分からない状態でタメ口を使うのは危険です。
代表電話はピックアップで仮に役職者のような方が出ていたら失礼に当たります。
社内の人間だからタメ口でも良いというのもおかしな話です。
基本的にビジネスの場では敬語を使うべきです。
歳上だから偉いとかはありません。
歳下だからタメ口で良いにもなりません。
私は基本的に会社にいるときは、歳下であろうと歳上であろうと敬語しか使いません。
タメ口が悪いとは言いませんが、常に敬語で誰も不快にさせる事はありません。
いきなり新卒の後輩にタメ口を使う事もしません。
どんな相手かも分かっていない相手にタメ口を使われても慣れ慣れしく感じる人も多いからです。
ただし、タメ口で話せる仲であればたまに使います。
しかし、そういった交友関係がある人に限定しています。
長く勤めていると仲の良い社員も増える事で、タメ口を使いがちになっているかもしれませんが、初対面や知らない相手には使わない方が良いです。
視野が狭い
視野が狭くなるのもよく感じます。
一つの会社に長く勤めるという事は、その会社の事はよく理解できると思います。
しかし逆に言えばその会社の中の事しか知らないです。
他の会社がどうやっているとか、現場がどうしているとかを知らないので、自分の経験則を基準に物事を考えるときはあくまでその会社の中の事しか基準になりません。
なので、大きな変化や今までと違う事に関しては敏感で拒絶反応を示しやすい傾向にあります。
今やってきた形を守っていきたい保守的な性格になっています。
視野が狭い人がいると周囲の人が仕事がしにくい事が多いです。
良いアイディアなどを提案しても、今までこうやってきたから必要ない、と一蹴したりします。
また、他の会社で取り入れている仕組みを拒絶したりするので、会社や仕事の変化が滞ります。
個人的には視野が狭い事で時代に置いていかれることが多いと思います。
他の会社では自動でやっている事を未だに手作業でやっていたり、慣れたやり方を好み、変化を嫌うのでデメリットになります。
優秀な上司を持った経験がありますが、やはり視野の広さは全然違います。
変化に対する対応や可能・不可能に関して客観的に評価出来ているタイプです。
視野が狭いと主観で物事を決めがちですが、視野が広い人は客観的に評価が出来ます。
こういった社員が増える事で売り上げが下がったりする事も十分にあると思います。
精神年齢が下がる
長く勤める事で、自分の立場や仕事上のコネクションが強くなります。
そういった人が、先ほどと同じように変化を求められたときや理不尽な場面に直面すると感情的になる人が多いです。
自分も頑張ってきたという意識から、感情的になって相手に言葉をぶつける事が多いです。
仕事で感情を制御するのは社会人としては当然と言えます。
決して感情的になっていけないわけではありません。
嬉しい時は素直に表現すれば良いですし、イライラするときは舌打ちくらいするでしょう。
人間ですので、感情を表現してしまう事は仕方ありません。
しかし、些細な事でキレる、我儘を言う中堅社員もいます。
キレている本人もストレスがあるのでしょうが、そういった行動を取る事で周囲にはもっとストレスがかかります。
長く在籍する事で、感情のままに話しやすい環境になってしまっている事があります。
新入社員などは気を遣う事を優先しているので、気に障っても突然キレる事はありません。
しかし、年数を重ねると発言しやすくなったりする事で感情的になりやすくなる社員も多いです。
言い方は悪いのですが、よほどの大問題が起きたわけでもないのにキレやすいのは子供と一緒です。
自分の思った通りにいかないだけで怒るのは大人としては失格です。
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最後に
一つの会社に勤める事で出てくる悪い傾向について書いてみました。
長く勤めるとやはり精神的な余裕や居心地の良さから、基本的なマナーを守れなくなる社員が多いと思いました。
逆に一つの会社に勤めても、このようにならない社員はしっかりした社員です。
タメ口で視野が狭くキレやすい、こういった人間としてもどうかと思われるタイプは、一緒に仕事をしている人に嫌われやすいです。
嫌われやすい事によって、他の社員の退職や異動に繋がりやすいです。
中堅社員のマナーについて、きちんと指導できる体制や仕組みが必要だと思いました。
読んでいただいた方は同じような社員にならないようにしてほしいと思います。